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日経新聞で『茨木のり子』さんの
『倚りかからず』という詩を拝見して、
詩集を読んでみました。
その中に『時代おくれ』という詩があります。
車がない
ワープロもない
(中略)
けれど格別支障もない
そんなに情報集めてどうするの
そんなに急いで何をするの
頭はからっぽのまま
(中略)
電話ひとつだって
おそるべき文明の利器で
ありがたがっているうちに
盗聴も自由とか
便利なものはたいてい不快な副作用をともなう
川のまんなかに小船を浮かべ
江戸時代のように密談しなければならない日がくるかも
(中略)
何が起ころうと生き残れるのはあなたたち
まっとうとも思わずに
まっとうに生きているひとびとよ
*あなたたち=シッキムやブータンに住む人々
世の中は便利になったのに、
不自由だなあ~と思っていた答えがここにありました。
”副作用”なんだと。
ブータンの人々のように、
自然と共に生かし活かされる生活を”まっとう”
そして、文明の利器に囲まれた人々を”頭はからっぽのまま”
と表現する。
楽で便利な生活ばかりを追い求めて、
精神の成長を捨ててしまった文明人。
『茨木のり子』さん
興味をもたれたら、是非どうぞ!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。