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秋になり、映画『日日是好日』を見て来ました。
お茶のお稽古のシーンが多く、お茶をしている方にはとても楽しめる映画だと思います。
残念ながら、私はお茶をしておりませんので、
「はあ~、とても難しい。面倒臭い。茶道は無理!」
と思ってしまいました(^_^;)
ただ、そんなガサツな私でも、自分は日本人だなあと思わされました。
日本には四季があり、それを丁寧に味わっていくお茶の世界。
でも、お茶をしていなくても、日常の中で季節を感じます。
今の季節、空が青くても夏の空とは違うと感じる。
風も秋の風。
どこがどうだったら秋の風と感じるのか?と聞かれても、
秋の風は秋の風としか言いようがない。
秋の風の中に、段々冬の匂いが混ざってきている。
緑茶をいただいても、夏と秋は違う味がする。
お湯の沸く音が、優しく聞こえるようになってきた。
・・・
そう、五感を使って、日本人は四季を感じ、味わうことが染みついていると思う。
この『日日是好日』の意味は、
「毎日が好い(良い)日だな」です。
でも、毎日を好日にできるかどうかは、あなた次第。
良い日も悪い日も、あなたの人生にとっては、全て意味あるもの。
だから、どんな状況でも逃げることなく、積極的にその状況を精一杯生きよう!(^^)!
ですが、それだけの意味?!
『日日是好日』とは禅の言葉で、中国唐時代の雲門文偃(ぶんえん)禅師の言葉です。
『碧巌録』の中にある禅問答です。
雲門禅師が弟子たちに向かって
「十五日以前は、汝に問わず。十五日以後、一句を言いもち来たれ。自ら代わって言わく。日日是好日。」
訳すと、
「これまでのことはたずねないが、今後十五日以後どうすべきか答えなさい。」
と弟子たちにたずねましたが、誰も答えを言ってこないので、雲門禅師が自らこう言いました。
「日日是好日」と。
今後十五日以後のことを聞いていながら雲門禅師の答えは「日日是好日」。
私的な解釈は、
「過去はどうやってもやり直しは効かないから、いつまでもグズグズしない!
未来の不安・心配は、まだ起こっていないのだから、考えるのを止めなさい!
今をどう生きるか、それだけに専念すればいいんだよ。」
です。
これは、大師匠もいつも言っていました。
ついつい先の事ばかり考えたり、終わったことをあーすれば良かった、こーすれば良かったと、
今という足下がおろそかになるのが八白土星の悪い癖です。
最近もそういうことがあったので、映画を通して教えてくれたのかな、と思っています。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。